「木家珈琲倶楽部」という屋号通り、店はフィンランドから直輸入したフルログハウス。オーナーはかねてより「コーヒーの店を開くなら本物のログハウスで」という思いを強く持っており、その夢を叶えた形だ。初めて店を訪れるにあたりカーナビ頼りに車を走らせていて、「本当にここに?」と少し不安になるような普通の住宅街に店はある。店を開業した頃は新興住宅地だったため、家の軒数はもっと少なかったが、今では戸建て住宅が軒を並べる。
喫茶・テイクアウト利用もでき、注文ごとにハンドドリップでコーヒーを淹れてくれる。豆の種類はストレート、ブレンド合わせておよそ45種で、喫茶・テイクアウトともに全ての豆からセレクトOK。豆によって価格は変わり、定番のブレンドは1杯380円から。豆売りは100グラム780円から用意し、どの豆も500グラム、1キログラムと購入量が増えるほどに100グラムあたりの単価が安くなる仕組み。
「マスターの独断“裏”テイスティング」と題し、それぞれの豆に「キャッチコピーで例えると」「オススメのコーヒータイム」「飲んでいそうな有名人」が書いてある。例えば飲んでいそうな有名人のところに、渋めの俳優、硬派なロックスター、著名なスポーツ選手などの名前が書かれていると、クスっと笑いながらなんとなく味の想像ができてしまうから楽しい。初めて店を利用し、豆選びに悩んだら「独断“裏”テイスティング」を読んでみたら、大いに参考になる・・・・・かも。
「木家珈琲倶楽部」では創業時からもう数台になる焙煎機は全て直火式の焙煎機。 昨今の熱風・半熱風の焙煎機では出せない「直接火が当たる時の豆の香ばしさ」は直火式の焙煎機じゃないと出ないと断言する。
焙煎知識、技術の向上はほぼ独学。いちコーヒーラバーとして純粋に美味しいか、香り高いか、甘味・酸味・苦味のバランスは取れているかを自身に問いかけながら、焙煎の知識を蓄え、技術を磨いてきたという。
その独自の焙煎法は『超蒸らし焙煎法』と呼んでいる、ある程度自身のセオリーに沿ったやり方をベースにして焙煎のデータは約25年分もある。そして文字通り、豆を釜の中で蒸らすイメージで焙煎する方法で、生豆に含まれている水分を抜く際、どのぐらいの速度でどのタイミングで抜いていくかを重視したやり方になる。火力の強弱、排気量などを豆の種類や季節によって微調整し、水分はしっかり抜けているのだけど、香りや個性は残すというのがオーナーの理想とする焙煎。どの豆もその点を最も注意しながら日々焙煎と向き合っている。
もともと開業した際は12、13種ほどだった豆は今や45種ほどと4倍近く増えたそう。スポットや限定で出していた豆が好きという常連がいたため、なくすことが出来なくなってしまったことがその理由。
それに、もう8,500人を超えるメンバースカードを作っていただいたお客様やホームページからご購入いただいたお客様は、新規購入時から毎回購入した豆や試飲した豆を全部控えてある。 「去年の今頃買った豆が美味しかったんだけど、名前を忘れた」なんてお客様に対応するためだ。 これは「木家珈琲倶楽部」が一人一人のお客様と真摯に向き合い、できる限り喜んでもらおうという思いの表れだなと思った時、豆の袋に書いてある「Specialty, Freshness & Honesty」というフレーズが頭に浮かんだ・・・・
住 所 | 〒869-0503 熊本県宇城市松橋町きらら3丁目3-8 (ウイングまつばせ横) |
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T E L | 0964-33-3767 |
F A X | 0964-27-8108 |
営業時間 | AM10:00 ~ PM7:00 |
定休日 | 毎週月曜日 |
業務内容 | 自家焙煎珈琲豆販売 /喫茶 / その他関連グッズ販売 |
主要取引 | ワールド珈琲商会・三洋産業・ カリタ・ラッキーコーヒーマシーン・JFストックパック |